空は繋がっている
ウェブサイトのトップページに使っているこのイソヒヨドリの1枚は、私が初めて訪れた沖縄の離島、渡名喜島で撮影したものです。
渡名喜島は、那覇の泊港からフェリーで約2時間の距離にあります。久米島行きのフェリーが渡名喜島に寄港する形で運航しています。
美しいフクギ並木が続き、赤瓦の古民家が観光のためではなく島民の日常生活の中で残っている、沖縄の中でも希少な島です。
フクギは防風林・防潮林として植えられるのですが、大きくなるまでに数十年かかるため、島の人は自分で植えた木が大きくなった姿を見られないそうです。そのため、後世の人々のためにフクギを植えるということを繰り返し、現在の島のフクギ並木ができているのだとか。
青々と輝くフクギの葉が空に向かって伸びる姿はとても美しく、凛としていました。
沖縄本島から遠く離れた小さな島。都市部に住む人からは想像もできない不便さがあると思います。島の診療所でできることは限られているでしょうから、新型コロナウイルスが蔓延する今、感染者がひとり出たらすぐに医療崩壊してしまうと思います。
いつかまた行こうと思っていた島。
しばらくは遠く離れた島になってしまいました。
寂しいけれど、あの日に見たイソヒヨドリの飛ぶ空はどこまでも青く、世界の果てまで繋がっていると信じています。
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