青の漁港

南大東漁港。


宿でもらった南大東島のパンフレットには、「スケールの大きさにびっくり」と書かれていました。

漁港のスケールってどんなだ。
海のない地域に育った私には皆目見当がつきませんでした。

漁港までの道のりは、やっぱり坂続き。
緩やかに上ったり下ったりを繰り返し、潮風の中、最後の急坂を下りました。

追い抜く軽トラに導かれるようにたどり着いた先には、目も眩むような青。

ああ、こういうのを言うのか。

断崖絶壁に囲まれたすり鉢状の地形ゆえ、内陸より標高の高い海岸沿い。
そこに掘り込み方式でつくられた人工的な大曲線は、想像を遥かに超えるものでした。

しかし、巨大なコンクリートもさることながら、その向こうに果てしなく広がる青の青さに、その「スケールの大きさ」を感じずにはいられませんでした。


あのクレーンは、今も稼動中でしょう。